音名と階名(その4)

ピアノを習っていた頃の私は、【音名】の世界にドップリ浸っていました。

その結果、ドレミを使う「階名」歌唱法には挫折しましたが、去年の夏、アメリカに短期のボイトレを受けに行って、また違うメソッドに出会いました☆

むかしアメリカ留学してた頃に、教科として音楽の授業を受けたことはあったけど、いわゆる「歌」を習うのは、初めての経験でした。

初日に、先生(アメリカ人)から「毎日ソルフェージュをやるよ」と言われて、「おーアメリカでもソルフェージュやるんだ!ドレミで歌うやつでしょ?」と思ったのですが、違いました。

「ドレミ」の代わりに、「数字」で、歌うよう教えられました。

 

↑実際の授業で使われたものです。

上段は、日本人なら

「♪ドレミファソラシド」

と歌いたくなるところを

「♪ワンツースリーフォーファイブシックスセブンワン」

と歌います。

下段は

「ドミソラソファレシドソミドー」といわずに

「♪ワン・スリー・ファイブ・シックス・ファイブ・フォー・ツー・セブン・ワン・ファイブ・スリー・ワン」

と、なります。

こんな感じのものを、5人ほどの小さなクラスだったんですが、みんなで一緒に声を出して練習しました。

英語圏だからって

「♪CDE ~」

なんて歌ったりはしませんでした。ようするに「音名」は(ほぼ)無視、「階名」重視です。あきらかに、絶対音感育成みたいなねらいは、そこにありませんでした。

ドレミを使う階名はダメだった私も、数字を使う階名は、すんなり受け入れられました。

ただ私の場合、アタマの中でまずは「ドレミ」が浮かんでそれを数字に変換し、さらにそれを、英語の発音ワンツースリに翻訳する工程が必要でした。そんなわけで、クラスの中で、いつも私だけがワンテンポ遅れて声を出してました(笑)

前回の記事で使った【チューリップ】をまた例にしてみます:

◆ハ長調の「チューリップ」を数字で歌う場合:

ワン・ツー・スリー

ワン・ツー・スリー

ファイブ・スリー・ツー・ワン

ツー・スリー・ワン

◆「チューリップ」をト長調に移調して、数字で歌う場合:

ワン・ツー・スリー

ワン・ツー・スリー

ファイブ・スリー・ツー・ワン

ツー・スリー・ワン

☆☆☆★★★☆☆☆

「ドレミ」が、もともと日本人にとって意味のない、外国語の音節である事を考えると、アメリカでのやり方のように【数字】を使って階名に親しんでいくほうが、自分が歌ってるメロディーの、どの音が主音なのか、自分のなかに刻みつけることができると思いました。

アメリカ人は、ムリして苦手な外国語を取り入れようなんて、思わないんですよ 笑

その昔、東洋の島国である日本が、ドイツやらイタリアやら、ヨーロッパの国をあちこち見習いながら、西洋音楽をなんとか体系づけて、自分たちのものにしようと苦心した結果、独自の、ちょっと矛盾したシステムが定着してしまいました。

わたし個人は、もう幼い頃から染み付いているので、今さら「ドレミ」の概念を捨てられないですし、中途半端な音感も、手放せません。

ただこの【数字】で捉えて歌う訓練は、楽器をいっさいやらない、シンガーさんが習慣にしたら、かなり心強いスキルになってくれるんじゃないかと思います。

楽器隊の人達が出す音に全面的に依存して、探りながらじゃないと自分の音がわからないという、心もとない状態から、より自由になれると思います(よけいなお節介でスイマセン)

☆☆☆★★★☆☆☆

物事って。それに「名前」が与えられた途端に、理解しやすくなったり、するじゃないですか!?

「そんな事知らなくたって、音楽はできる」と言われれば、それは事実だけど。

私には、まだまだ知りたいこと・解決させてスッキリしたいことがいっぱい(^.^)

これからも、追求していきたいと思います♪

水恋鳥ミリー